メディア情報学部

Q&A

QUESTION & ANSWER

メディア情報学部全般について

Q

メディア情報学部はどんな学部ですか

A

情報通信技術の急速な発展と普及に伴って社会が大きく変わりさまざまな問題が生まれてきています。本学部では、変化・発展するコミュニケーション環境や情報環境のもとでよりよい社会を実現するためのニーズをリサーチ・分析し新しい社会的仕組みや情報システムをデザイン・実現できる人材を育てます。その目標に向け、社会科学的視点から、コミュニケーションに関わる課題を対象に情報メディアを駆使して解決を図ることを目指す社会メディア学科と、情報技術的視点から、ニーズにあったわかりやすく安心なシステム実現を目指す情報システム学科を設置しています。

Q

4年間でどのようなことを学ぶのですか?

A

1~2年次に教養科目および自然科学から社会科学までの広範な分野について基本的なことを学び、3~4年次には研究室に所属して自分が関心を持った特定のテーマについてより専門的なことを学びます。

本学部では共通スキルとして、英語を中心とする語学力の習得と、情報を集め処理し発信する情報リテラシー能力の習得を重視しています。語学と情報リテラシーの科目は学部共通の基礎科目として主に1~2年次に学びます。
また、より専門性を高める観点から、各学科別に社会科学、情報科学の専門基礎科目および学科基盤科目を1年次より並行して学びます。

自分の所属する学科の専門科目については、主に2~3年次に学びます。特に2年次には、幅広い科目の中から自分が得意な、あるいは自分が興味のある専門分野を絞り、所属を希望する研究室の候補を選んでいきます。そのような専門分野で必要となる知見や方法論を習得する科目は特に重点的に学びます。

3年次には全員いずれかの研究室に所属し、指導教員の専門分野のテーマを中心に、少人数教育(ゼミ形式)により事例研究や研究手法の習得を行い卒業研究の準備を行います。

4年次には全員卒業研究に専念します。指導教員の個別指導により深い専門性を身につけ自信をもって卒業し、社会で活躍しあるいは進学できるようにします。

Q

社会メディア学科と情報システム学科はどのように違うのですか?

A

社会メディア学科は、環境問題や国際問題などのグローバルな諸問題から、都市・コミュニティの再生、合意形成、身近なコミュニケーションに至る課題を対象に、社会科学的視点から解決を図ることを目指します。そのために、情報メディアを駆使できる能力、調査分析力(リサーチ力)と課題解決方法を提言するためのアイデア構築・表現力(デザイン力)が身に付く実践的な教育を重視したカリキュラムを展開します。

情報システム学科は、さまざまなニーズを汲み上げ、安全で安心な情報システムの構築・実現に向けた諸課題の解決に取り組みます。優れたシステムを作り上げる要素技術だけではなく、その必要性を戦略的に提言・説明し実現に向けマネジメントできるICTアセスメント力を持った人材の育成を目指したカリキュラムを展開します。

Q

各学科の専門分野について教えてください

A

【社会メディア学科・ソーシャルデザイン分野】

豊かなコミュニケーションの実現に向け、情報機器を使いこなして新しい場作りや仕組みづくりを目指します。
“情報化”や”コミュニティ”を社会や生活者の目で捉え、課題の発見・分析のみならず、問題解決を目指してメディアやシステムの試作・提案を行う「コミュニティデザイン」「社会-情報デザイン」を行います。また、Webやポスター、広告、ゲーム、テレビなど、身近な情報のデザインを調査し、新しいデザインを行うための情報表現に関する知識と技術を学びます。

【社会メディア学科・メディア・コミュニケーション分野】

様々な文化背景を持つ人々が集まるこの現代社会で円滑なコミュニケーションを図るのに必要な知識・スキルを身につけます。 コミュニケーションの側面から社会問題の解決を目指し、現代社会の多様なコミュニケーションを調査・分析する方法を身につけ、新たなコミュニケーションの方策を提案する力を養います。また、既存メディアの再編や新メディアの発展で激変する現代の多様なメディア・コミュニケーションについて学び、効果的な情報発信の方法を考えます。

【情報システム学科・システムデザイン分野】

主に情報システムの要素技術、プログラミング技術を習得します。
インターネットや携帯電話などの情報通信、コンピュータによる音や映像といったマルチメディア情報の処理など、現代の情報社会を支える様々なディジタル技術の知識習得を通して、情報システムをデザイン・構築する力を養います。

【情報システム学科・ICTアセスメント分野】

アセスメントというのは聞きなれない言葉でしょうが、単に対象を評価するだけではなく、何かを実現するにあたり、その構想から実現に至る調査・分析・構築・評価のサイクルを回すことを戦略的アセスメントと呼びます。本分野では、ユーザのニーズを調査・分析し、ビジネスとして成立させるための諸条件を勘案したシステム設計、開発体制を含むリソース確保、実行管理評価等ができる総合プロデュース力を養います。

入試について

Q

受験科目について教えてください。

A

全学のサイトにて、随時、最新情報を配信しておりますので、そちらをご覧ください。

学生生活について

Q

サークル活動はさかんですか?

A

運動系、文科系、共に、横浜キャンパスだけでも数多くのサークルが活動しています。また、世田谷キャンパスで活動しているサークルに参加している人も多くいます。

Q

サークルはどのようなものがありますか?

A

横浜キャンパスだけでも、運動系・文科系それぞれ多数のサークルがあります。また、サークル以外にも、学園祭の企画・運営やISOへの取り組みを行う学生団体もあります。

学習環境・授業について

Q

授業は何人くらいで行われますか?

A

本キャンパスには、収容人数が10人程度の小さな教室から300人を収容する大教室まであり、授業の規模や内容に応じて使い分けられるようになっています。(※31Aが最大で公称300名、FEISが270名です。 施設紹介
必修科目のように受講者が多数いるような授業は大教室で行われます。大教室には大きなスクリーンが設けてあり、講師はそこに授業の資料を表示しながらマイクを使って説明しますので、どこの席に座っていても何ら障害なく授業を受けることができます。大教室特有の、「後ろの席だと黒板は見えないし声も聞こえない」といった問題はありません。
また、英会話の授業のように講師と学生のコミュニケーションが大切な授業では、小さな教室を使い、講師と間近な席で授業を受けられるようになっています。

Q

【社会メディア学科】文系科目のみで入学しても、勉強について行けますか?

A

社会メディア学科にも情報技術を学ぶ科目もありますが、大学では高校までと異なり、履修科目を比較的自由に選択できるので、文系科目を重点的に履修して得意分野を伸ばすことも、理系科目を選んで幅広く勉強することもできます。

Q

【社会メディア学科】私はパソコンをあまり使ったことがないのですが、そうした学生でも使えるようになりますか?

A

1年次前期の「情報リテラシー演習」という講義で、電源の入れ方からスタートして、基礎的なことを中心に、初心者でも分かるように、パソコンの操作方法や活用法について丁寧に説明します。入学時にパソコンが苦手だった人も、この講義で使えるようになっています。
講義では、まずキャンパスネットワークに接続するところから始まります。その後、電子メール、インターネット、ワープロソフト、表計算の順に使い方と活用方法を学んでいきます。
そして、プレゼンテーションソフトと今まで学んできた技術や知識を使って、プレゼンテーションを行います。

Q

【社会メディア学科】パソコンの演習の授業で、進行状況に付いて行けない場合はどうすればよいのですか?

A

パソコンで演習を行う授業では、講師のほかに、既にその授業を履修した学生がアシスタントとして数名参加します。授業は講師が進めますが、授業の中で進行に付いていけなくなった学生のサポート役として、個別に対応します。

Q

【情報システム学科】数学は数Ⅱ、数Bまでしか履修していませんが、ついていけますか?

A

1年前期に高校の数Ⅲを補える「教養数学」という科目があります。そこでしっかり勉強して後期からの大学数学に臨んでください。

Q

【情報システム学科】プログラミングをやったことがありません/プログラミングは学べますか?

A

プログラミング言語については、1年前期からC言語を、後期にはJavaを全員基礎から学び、2年次では興味に応じどちらかを選んでしっかり取り組めます。また、2年後期にはLAN関連、3年次にはLinux,サーバ系の演習科目も用意されています。

Q

【情報システム学科】プログラミング演習についていけるか心配です

A

コンピュータ演習科目では、講師だけではなく、既にその授業を履修した学生がアシスタントとして数名参加します。授業は講師が進めますが、授業の中で進行に付いていけなくなった学生のサポート役として、個別に対応します。

4年間で得られる資格について

Q

教職の資格はどんなものが取れますか?

A

メディア情報学部の学生は、教職の課程を履修すれば、高等学校教諭一種免許状「情報」を取得することができます。また指定された科目を履修することで社会調査士の資格を取得することができます。

Q

どのような研究ができますか?

A

現在、社会メディア学科には11研究室、情報システム学科には10研究室があります。ITと人間・社会を共通キーワードに多様な研究ができます。たとえば、以下のような研究ができます。

【社会メディア学科】

  • ・「場」のデザインとモバイルリサーチ:半径300mの文化社会学
  • ・人間の活動に基づく情報デザインの研究
  • ・情報化と社会、社会調査技法の研究
  • ・わかりやすい・美しいデザインを実現する技術と、それを評価する方法についての研究
  • ・デザイナーとユーザ双方の立場から社会との新たな関わり方を探る
  • ・インターネットメディアの可能性と諸問題を研究
  • ・映画、アニメ、萌えキャラ…ポピュラー文化の政治性に着目する研究
  • ・取材プロセスの分析を軸として、「調査報道の可能性と限界」「騙されないための情報リテラシー」を探究
  • ・リスクと意思決定・選択行動、コミュニケーション手法と効果、安全・安心に関わる心理
  • ・ある文化で生まれ発達するとは人間の心理にどのような影響を与えるのかを、発達心理学・家族心理学・文化心理学の視点から探る
  • ・異文化で暮らす人々の適応過程とそれらに影響する要因の研究

【情報システム学科】

  • ・人間の知的・感性的活動を支援する情報メディアを開発する
  • ・「音」を中心としたマルチメディア情報の知的処理
  • ・情報をより効果的に活用するための方法に関する研究
  • ・情報セキュリティ、及び知的協調作業支援の研究
  • ・メディア・ネットワーキングにより、デジタルコンテンツの流通開拓をめざします
  • ・高品質なソフトウェアを効率良く開発する
  • ・CGを活用してデータを分かりやすく表現する可視化技術の研究
  • ・人間の情報活動を中心に最新情報技術の新しい活用法を見いだす
  • ・情報社会を支える次世代信号処理技術を創る
  • ・大規模データの中に潜む規則を発見する
  • ・現代社会を支えるソフトウェア開発者達を支援する

授業について

Q

専門科目には、どんな授業がありますか?

A

【社会メディア学科】

(1)学科基盤科目として、必修の「現代社会とメディア」のほか、「社会学概論」、「認知科学」などの人間行動に関わる科目、「プロジェクト学習」、「デザインシンキング」などの事象を深く掘り下げる意識を高める科目の他、フィールド調査等の演習系及び情報処理・情報通信ネットワーク技術を学ぶ科目があります。 また、社会事象を社会科学的な方法論に基づいて調査・分析・評価・提案できる能力を養うため、「社会調査設計」、「質的調査演習」などフィールド調査系科目があるほか、情報技術の社会における位置づけ、影響等を調査・分析するには、情報技術の基礎を理解しておくことが望ましいため、「基礎プログラミング演習」、「コンピュータシステム」、「LAN環境演習」などの情報技術科目も学べます。

(2)学科専門科目では、ソーシャルネットワーク、地域コミュニティ、参加型デザイン、メディア文化等の社会情報デザイン、インフォグラフィックス等の情報表現に関わる専門科目があります。また、異文化コミュニケーションを含むコミュニケーション、コミュニケーションの観点からのリスクマネジメント、およびメディアと社会に関わるマスメディア、ジャーナリズムなどについて学ぶことができます。

(3)3年生の前期からは研究室に配属され、自分の興味の持てる分野について、1人の教員のもとで卒業研究まで2年間研究行うことで、専門的な知識や技能の習得だけではなく、学生が主体的に問題を発見し、その問題に適した理論的枠組みを作り、調査や分析を行い、問題の解決に関する論文を執筆するまでの総合的能力を養います。

【情報システム学科】

(1)学科基盤科目として、情報システムを実現する上で必要とされる数学に関する標準的な科目を学びます。また、ICT技術革新とそれが社会に与えたインパクトを分析・検証し、技術者として社会に対する責任の自覚を促すことを目的とした「テクノロジーエクスプローラ」を必修科目として学びます。
プログラミング教育を重視する観点から、1年次前期でC言語を、引き続き1年次後期でJavaを必修科目として学び、2年次からは得意とする言語をさらに深く学習していきます。「情報数学」、「コンピュータシステム」、「情報理論」、「アルゴリズムとプログラミング」、「ディジタル信号処理」等、情報学の基礎を学ぶとともに、情報通信技術に関わる「コンピュータネットワーク」や「LAN環境演習」、情報システムの設計・設計に不可欠な「ソフトウェア開発技法」や「情報セキュリティ」、知的情報処理に必要となる「人工知能とデータマイニング」などの基礎的な知識を修得します。

(2)学科専門科目は、情報システムをデザインし、これを作り上げる情報システム要素技術を統合できる能力を養うシステムデザイン分野と、個人から企業・組織レベルまで多様なニーズを汲み上げる調査・分析、企画・評価と実現・改善する能力を養うICTアセスメント分野に分かれています。
システムデザイン分野ではインターネットに不可欠なサーバシステムの構築や運用に関する技術、近年重要性が著しく増している画像・音声・音響処理等のメディア処理技術、機能的なWebシステムの開発に必要となるプログラミング技術などを学びます。
ICTアセスメント分野ではシステムソリューションやネットワークセキュリティ等のシステムインテグレーション技術や企業と情報管理、組織とマネジメント等の管理技法、電子商取引等の実世界と情報技術の関わりについて学ぶことができます。

Q

資格を取るための授業や講習会はありますか?

A

教員資格(情報)取得のための教職課程の他に様々な講習会があります。
社会調査士資格取得課程の授業科目を履修すれば「社会調査士」の資格を取得することができます。
また、授業とは別に、就職サポートの一環として「SPI・公務員試験対策講座」、「課外英会話講座」が開講されています。就職のための様々な就職支援プログラムが充実しています。

Q

卒業後はどのような分野に進めますか?

A

さらに勉学を極めたい人には大学院進学があります。
成績上位1/2以上であれば、進学で推薦を受けることができます。

大学を卒業してただちに社会に出る場合、以下のような進路を想定しています。

【社会メディア学科】

  • ・サービス業(広告代理店、編集プロダクション、ゲーム会社)、情報サービス業(IT系・メディア系企業)、マーケティング・リサーチ業、インタラクティブエージェンシ-(ウェブマーケティング・ネット広告・モバイル広告等)
  • ・メディア・情報通信業(新聞社、出版社、テレビ局、番組制作会社)
  • ・教育産業、製造業、運輸・交通業、流通業、金融・保険業
  • ・社会起業家
  • ・国家公務員、地方公務員
  • ・教員(高校情報)、大学職員
  • など

【情報システム学科】

  • ・IT 系・メディア系・一般企業の情報システム開発部門、企画・リサーチ部門
  • ・ICT 企業の上流SE
  • ・ICT ユーザ企業のIT マネジメント部門
  • ・システム・コンサルタント系企業
  • ・国家公務員、地方自治体職員(システム部など)
  • ・教員(高校情報)、大学職員
  • など

進路実績は以下のページを参照してください。

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